こんにちは。

さわやか愛の家せとうち館ではブランコや先日のスラックラインのような体を大きく動かす機材を使った遊びを多く取り入れています。

その時に重点を置いていることが感覚統合の視点です。

感覚統合は、私たちの体に入ってくるさまざまな感覚情報を、脳がうまく整理して、日常生活に適応させるプロセスのことです。視覚や聴覚、触覚、そしてバランス感覚(前庭感覚)や体の位置感覚(固有受容覚)などの情報を、脳がまとめて処理することで、自分の体を思い通りに動かしたり、周りの環境に対して適切に反応できるようにします。

感覚統合がうまくいくと、例えばボールをキャッチしたり、階段をスムーズに登ったり、聞いた言葉に素早く反応することがスムーズになります。逆に、感覚統合に困難があると、特定の感覚に過剰に敏感だったり、逆に鈍感になったりして、日常生活の中で困ることが出てくるんです。例えば、騒がしい場所で過敏になったり、運動が苦手だったり、服のタグが気になりすぎてしまう子もいます。

感覚統合『療法』を行うのは、専門的なトレーニングを積んだ療法士ですが、愛の家では療育や遊びの中で感覚統合の視点を取り入れています。(よくよく考えると保育の中にも似たような概念や視点があったりもします)

遊びや運動を通して感覚刺激を与え、脳がそれらの情報をうまく処理できるようにサポートします。例えば、トランポリンでジャンプしてバランス感覚を鍛えたり、砂遊びで触覚への反応を育てたりする活動が取り入れられることが多いです。感覚を通じて楽しむ中で、少しずつ自分の体の使い方や環境への適応力を高めるのが目標です。

感覚統合を支援することで、こどもたちがより自分らしく、生活の中で快適さを感じられるようになると嬉しいです!